紫外線について

 紫外線は、可視光線より波長の短い290〜320nmの波長の電磁波で、さらに波長の長い方(可視光線側)より、UVA、UVB、UVCの3つの波長帯に分けられます。生物の生育に重要なのは、このうちUVAとUVBで、特にUVBは、体に当たることでビタミンDが体内に作られ、このビタミンDはカルシウムの吸収を助けるのです。いくらたくさんのカルシウムをとったとしても、UVBに当たってビタミンDが十分に作られなければ、カルシウムがうまく吸収されないのです。そんなわけで、リクガメ飼育には日光浴がかかせないのですが、どんなに頑張ってみても、生育地である熱帯の強い日差しにはかなうわけはありませんし、常に日光の当たる状態で飼育するのは不可能に近いです。そこで紫外線灯に頼るしかないことになるのです。UVA、UVBを多く放散するライトを使うのはもちろんですが、ライトに当たる距離がけっこう大事なのです。点光源の場合、単純に考えて距離が光源から2倍離れると、光を受ける量は1/2ではなくて、1/4になってしまうのです。せっかく紫外線放散率が高いライトを購入しても、背の高い水槽の上の方に設置するのでは、かなり損をしていることになりそうです。できれば同じ60cm水槽でも、高さが36cmのものではなくて、20cmぐらいのらんちゅう水槽にした方がいいような気がしますね。

 紫外線を多く照射するランプには、蛍光灯の他、メタルハライドランプ、HIDランプなどがあります。メタルハライドランプは蛍光灯の数十倍もの紫外線を照射してくれるので、リクガメの健康を考えたら、蛍光灯だけでなく、ぜひメタルハライドランプを用意したいものです。