小さな水槽ならではの悲劇(H15/01/11)

 40cm水槽は大型魚の稚魚を育てるのに適しているし、中型魚を単独で飼うときの観賞用にも適しているし、とても使い道の広い便利な水槽だと思います。しかし、水量が少ないために水質が安定しにくいので、日頃水質の変化には十分に注意していなければなりません。でもそれさえ気をつければ、とてもいい水槽だと思います。

 めっちゃんも40cm水槽を4つ持っています。ジャウーの幼魚、ボトルフィッシュ、アフリカンスキャットをそれぞれ単独飼いしていますが、これら10〜20cmの魚だと広すぎて間が空いてしまう感じでもなく、狭くて窮屈すぎる感じもなく、また人に慣れさせるような意味合いでも、40cmぐらいの水槽が丁度いいような気がします。もちろん魚の立場に立ってみれば広いにこしたことはないんでしょうけどね。もう長い間、この3匹は40cm水槽で飼っていますが、ずっと元気なままです。餌をもらえる気配を感じると水槽前面に寄ってきて、とてもかわいいものです。

 そして、この40cm水槽は、今いる多くの大型魚たちが、稚魚だったときにお世話になった水槽でもあります。オスカーやパロット、べネスタスなんかがこの水槽で育ったんでした。そしてこのたび、半年前からピラニアの稚魚6匹を飼っていたのですが、ピラニアは凶暴ですから、どうしても喧嘩や共食いがおこり、1匹ずつ減っていきついに最後の1匹になったのです。(こんなことは予想していたので、知っててサバイバルゲームをさせためっちゃんは悪い人です。) 

 実はこれからが本題です。ピラニアという大食漢の肉食魚だけあってろ過が追いつかず、どうしても水が濁り気味になっていたこの水槽を、最後の1匹になってしまったから、この1匹だけはだいじにしようと、濾過装置を掃除してしまったのです。もちろん丸洗いなんてしません。詰まり気味のチューブのところを洗ったりしただけです。そうするとどうでしょう。次の日見たら、水がピッカピカに透明になったのはよかったのですが、肝心な最後の1匹のピラニアが死んでいるのでした。目が真っ白でした。PHを計ったらなんと3.0でした。間違いなく低PHのために死んだんだと確信を持てました。実は最近PHを計っていなかったので死ぬ前のPHがどれぐらいだったかはわからないんですけど、めっちゃん、濾過槽を洗って急にろ過が働き出したせいでPHが急降下したのではないかと思うのです。

 大型魚を飼育していると、どうしてもPHの下降に悩まされますよね。PHが下降するのは、バクテリアがうまく働いて硝化作用が起こるためですから、大量の糞や残餌の出る大型魚の水槽ではPHの急降下はしょうがないといえばしょうがないのですよね。それで、そんな大型魚水槽の濾過槽を洗って、水が綺麗になったときに、単純に喜んでばかりいられないのではないかというのが、今回めっちゃんが指摘したいところなんです。ろ過がいつもより強力に行われて水が綺麗になった場合、それと同時に、いつもよりさらに水が酸性側に傾いた可能性を考えなくてはいけないのではということです。水槽が小さいとPHの下がり方はさらに大きいはずです。めっちゃんがピラニアを死なせてしまったのは、こんなところに原因があったと考えるのです。

 いろいろ書いてきましたけど、実はPHに気をつけていれば済むことですよね。なんだかんだ言っても、めっちゃんの管理がずさんだったわけで、反省しています。

 ろ過装置を洗った次の日、今まで白濁気味だった水が、なんとピカピカになりました。しかし、その次の日、あっけなくピラニアは死んでしまったのです。PH3.0に耐えられなかったのでしょう。今思えば、下にサンゴ砂でも敷いておけばよかったと、後悔しています。


 
最後に初心者の人に1つアドバイスをします。PHがすぐに下がるようになってしまった水槽は、バクテリアが多すぎるので、ろ材を半分ぐらい換えるか、綺麗に水道水で丸洗いしてしまうかして、バクテリアの量を減らしてしまう手がありますね。底砂を敷いているんでしたら底砂を丸洗いするのもいいようです。底砂にもバクテリアがけっこういるようですので。でもそれを行なってバクテリアを減らした後は、PHが下がりにくくなった分、ろ過できる許容量が少なくなっていることに注意してくださいね。

 

 

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