大型魚の成長について(H14/09/06)

 生物には、成長期があり、やがてある時期が来ると成長が止まり、その止まる時期は、種によって決まっています。ですから、成長すべきときに、十分に食物を取れなかった生物は、本来のその種の平均的な大きさまで成長することが出来ずに、小さいままになってしまい、成長が止まってから、いくら食物を食べても大きくはなれないのです。

 例えば、人間であれば、普通、生まれてから幼稚園児、小学生、中学生と段々に体が大きくなっていくのは、ごくごく当たり前であり、特に成長がさかんな時期(男子では中学〜高校にかけて、女子では小学校高学年〜中学にかけて)を経て、やがては成長が止まります。近年、医学が進歩して寿命が延び、これから先さらに平均寿命が延びると予想されますが、人間の成長の時期、成長の止まる時期がそれに伴って遅くなるということは無く、種としての、成長期、成長の止まる時期、老化して死を迎える時期は、遺伝情報として決まっているのです。ですから、これから先もおそらく20才前に身長の伸びが止まり、体が出来上がるなんていうのは変わらないですね。平均寿命が延びているのは、老化して衰弱している体を持ちこたえさせているだけなのです。でも、本来の人間の種としての寿命は環境さえ良れば、120歳ぐらいではないかと考えられていますから、これから医学がさらに進歩した場合、平均寿命は120歳ぐらいまでにはなることは可能ですが、それ以上は無理だということになりますね。少し話は反れますが、もし人間がこれから先、掟を破ってヒトゲノムを自由に操作をしたならば、成長を止まる時期を遅らせたり、さらには細胞や組織の老化を防いだり、再生させたりして、人間の種としての寿命自体を延ばしてしまうかもしれませんね。

 寿命がはっきりしていない生物にゾウガメがいます。ゾウガメは、成長が止まるホルモンが発見されていないそうです。ですから、100歳になっても体はまだ成長を続けているそうで、体がダメになった部分が出てきても、まだまだ再生する能力がさかんなんだそうです。不慮の事故で死なない限り、衰弱して老死したゾウガメが発見されていないので、いったい本当の種としての寿命はどれくらいなのかがわからないのだそうです。めっちゃんには、成長期が100年以上続くんだったら、寿命は500歳ぐらいなんじゃないかとも思えるんですけどね。

 大幅に話題がずれてしまいましたけど、本題は大型魚の成長についてです。そろそろ話を本題に戻します。そうです、魚にも稚魚→幼魚→若魚を経て、やがて成長が止まり成魚になる、そして老いて死んでいくという、種としての一生があり、いくら長生きしたくても、長生きさせたくても、その種の本質を変えることは出来ないでしょう。例えばアフリカンシクリッドの寿命は5〜10年といわれています。このぐらいの寿命ですから、わずか半年から1年で、すでに親と同じぐらいの大きさになって繁殖行動をとるようになってもおかしくないのです。

 大型魚の場合、寿命は20〜50年と言われています。そうすると、成長期が10年ぐらい続いてもおかしくはなく、飼育している途中で、多少拒食に陥る時期があったり、狭いところで我慢させる時期があって、成長が止まったように見えても、環境が改善すれば、また再度、成長し始めると思われます。ですから、ずっと盆栽飼育的な飼い方を続けるのではなければ、多少、成長が停滞気味の時期があっても、あまり心配はいらなく、最終的にはその魚の持つ平均的なサイズになってくれるだろうと思うのです。

 よく、ガーパイクは飼育下では80cm前後、野生では150cm程度なんて飼育書に書かれていたりしますが、数年、奥行き90cmの水槽で飼っていて、80cmで成長が止まったなんて思っていたガーパイクも、水槽を大きくしたり、池で飼うようにすれば、またさらに成長を続けてくれると思うのです。


めっちゃんのレポート〜なまずの成長
 さて、めっちゃんの今回のレポートは、上で述べた仮説に反するものです。
めっちゃんは、愛する飼育魚の1匹、レッドテールキャットの飼育記録を、ずっとホームページに載せてきましたけど、実は、昨年2月に購入したとき、同じぐらいの稚魚を2匹購入したんです。1匹の方は現在60cmになった、飼育記録で紹介してきたやつで、そしてもう1匹は、長い間実家の60cmレギュラー水槽で飼育していました。はじめの半年ぐらいは実家のレッドテールキャットの方が背中が黒くてとても綺麗でした。大きさは2匹とも20cmぐらいで同じぐらいだったと思います。ところがそれから、めっちゃんのやつは、成長とともに大きい水槽に移していってあげて現在60cmになったわけですが、実家の方のレッドテールキャットは、たまにめっちゃんが実家に顔を出してメンテナンスはするものの、大きい水槽を用意してあげるわけにもいかず、プレコにいじめられて萎縮ぎみになっていた時期もあり、とにかくその後、成長せず20cmのままだったのです。そして今年の1月、新しい水槽部屋の完成とともに、めっちゃんが実家の20cmのレッドテールキャットを引き取ったのですが、その後も、少しも大きくなってくれないんです。90x45cm水槽で、元気にキャットの粒を毎日食べているんですけどね。1歳半で20cmのレッドテールキャット、果たしてこれから大きくなってくれるんでしょうか? あるいはもう成長が止まってしまったのでしょうか? 今後も、レポートとして掲載していく予定です。

60cmのレッドテールキャット(1才半)

20cmのレッドテールキャット(1才半)

上の60cmのレッドテールキャットに比べたら、体長が1/3、ということは、体の容積は1/33で、1/27、体重も1/27ぐらいなんでしょうか。背中が黒くてとてもスタイルが良かったかつての印象も薄れて、やっぱり成長が無理に押さえられた不健康な感じが感じられなくもありません。でもとても元気なんです。餌も本当に良く食べます。それなのに、全然成長しません。


 

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