1年目の失敗〜こなれた水の落とし穴(H14/01/31)

 水槽を立ち上げて2〜4週間もすれば一応は水が出来上がり熱帯魚を飼える状態になると思います。そして気に入って買ってきた熱帯魚を入れて定期的に水換えをしていれば、魚も元気に成長していくので、熱帯魚飼育って結構簡単なんだなあという錯覚さえおこしてしまいます。何ヶ月か立つと、はじめの頃よりさらに水が透き通ってきたりして、我ながらいい飼い方をしているぞ、なんてさらにいい気になってしまいます。順調だと何か調べる気もおこらず、はじめの頃はまめに測っていたPHも、全く測らなくなっているのです。そこが命取りなんです。

 まあ、上の話は実はめっちゃんの話なので、これを見ているみなさんは、こんなことはないとは思いますが、心当たりが少しでもあれば、めっちゃんと同じ失敗をしないように、参考に読んでみてください。

 水槽の水は年月が立つにつれて、どんどん酸性に傾いていくのですね。生物ろ過のアンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩という流れは、水をアルカリ性から酸性に傾けさせるので、バクテリアがうまく繁殖してくれた、こなれた水槽の水ほど、酸性になりやすいわけです。めっちゃんの場合、飼い始めて数ヶ月目の頃、アフリカンシクリッド水槽は換水後7.5のPHが1週間後にはせいぜい7.2ぐらいに下がっている程度だったのを覚えています。間違っても7を切ることはありませんでした。ところが1年たった頃には、同じアフリカンシクリッド水槽がどうしてもすぐPH6.0にまで落ちてしまい、最近ではついにPH4.5になっている始末でした。丈夫なアフリカンシクリッドたちは、ゆっくりとPHが下がってきたので順応できたわけです。ところがついにその中でも繊細そうなタンガニーカシクリッドのキアノステクタゥスが調子をこわして死んでしまいました。珍しいのでだいじにしていた魚です。原因を調べるうちに、このPHの問題の深刻さに気がついたわけです。

 1週間に1回水換えをしているから大丈夫じゃないかなんて思ったら大間違いなんですね。PH5の水にPH7の水を換水してあげれば、(5+7)÷2=6でPHは6になっているなんて大間違いで、実際は、ほとんど5のままのはずです。そうです。化学で習ったはずのPHや水素イオン濃度の話を全く忘れてしまい、たし算・ひき算しかできないめっちゃんになってしまったようです。今になってよく考えてみると、かなり酸性側に傾いてしまった水はそれより強い強アルカリの水をつけ足さない限り、水換えしてもあまりPHは変わらないことになりますね。水槽の水は、化学実験の中和ように単純ではないと思います。でもめっちゃんの考えが正しいのであれば、PH4になってしまった水を7にもどすには、新しい水がPH9ではだめでおそらくPH4近くのままでしょう。、PHがうまく10であればPH7になるけれども、もしPHがそれより少しでも高くなり11であった場合には、いきなり水槽の水はPH10近くのアルカリ性になってしまうはずですから、水換えで水槽の水のPHを中性に戻すなんていうのは、無謀というか考えない方がいいということになりますね。

 とにかく1年前のめっちゃんの家の熱帯魚たちは、PH7前後で生活していました。ところが今はみんなPH4〜5前後で、だけど元気に暮らしています。そのまま特に変わったことをしなければ、それでもまだ長い間、たいして何の問題もおこらなかったかもしれません。しかしめっちゃんは、窮屈そうにしていたナイルパーチに新しい120cm水槽を用意してあげて、PHショックで死なせてしっまたのです。おそらく長い間飼ってきたこなれた水と、新しい水槽の水との間には相当なPHの差があったのだと思います。もうこのような失敗は繰り返さないようにするのは当然のことですが、これから少しずつ、めっちゃんの家の水槽の水のPHを標準的なPHに戻していこうと思っています。方法としては、上部ろ過漕にサンゴ砂を入れることにしました。

 PHの問題に関連して、めっちゃんが思うことをもう1つ書いておきます。みなさんは、熱帯魚屋さんで熱帯魚を買ってくるのが普通だと思いますが、どこどこの熱帯魚屋さんで買ってくると決まって死んでしまうな、やだなあ、あのお店は、なんて思ったことはありませんか。もちろんそのお店の魚の管理状態の善し悪しもあるかと思います。しかし、結構お店の水槽の水のPHって、お店によってかなり違うようなので、めっちゃんはこのお店の水槽の水と、自分の家の水槽の水がどれだけ違うかが、影響しているような気がするんです。





参考1 めっちゃんの化学のお話


水溶液中の水素イオン濃度[H]と水酸化物イオン濃度[OH]は、 [H][OH]=1.0X10−14(mol/l)2  の関係を常に保っています。
この水素イオン濃度[H]の割合を示したのがPHで、 PH=−log[H] の関係があります。


今仮にPH5の水とPH7の水を100mlずつ混ぜた水溶液のPHを考えてみます。
PH5の水の水素イオン濃度[H]=1X10−5mol/l なので100ml中には水素イオンは1X10−6mol
PH7の水の水素イオン濃度[H]=1X10−7mol/l なので100ml中には水素イオンは1X10−8mol
したがって混合した200mlの水溶液の水素イオン濃度は
[H]=(1X10−6+1X10−8)X 1000 ≒ (1X10−6)X 1000 = 5X10−6
200 200
∴PH=−log[H]=−log5+6≒−0.699+6≒5.3


これでPH5になってしまった水槽の水を、PH7の水で1/2水換えしてもPH5.3にしかならないことがわかります。


参考2 めっちゃんの生物のお話

硝化菌の作用

  亜硝酸菌
      2NH+3O2→2HNO+2HO+化学エネルギー
  硝酸菌
      2HNO+O2→2HNO+化学エネルギー


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