亜硝酸濃度で失敗

 熱帯魚を飼い始めて間もない頃、大事に育てている熱帯魚たちが何日かに1回は1匹ずつ、必ずといっていいほど死んでいく状態が続いていました。水換えが大事なことも知っていて、カルキを抜いて、アフリカンシクリッドが好む弱アルカリ性にしてあげて、水温も合わせて水換えしていたのにダメでした。やることはやっていたつもりでいたので、魚って弱いんだなあ、なんて思って納得していたものでした。

 その頃は特に熱帯魚に夢中になっていたので、いろんな魚を飼ってみたいと思い、次から次へと水槽を増やしてはすぐに魚を入れていたのでした。たまたまいっしょに買ってきた亜硝酸濃度の試薬を使ってみてすごい高い値になっているのでびっくりして初めて、水槽の水はそんなに簡単なものじゃないと悟ったのです。それまではただ漠然と、上部ろ過装置があるから水はきれいになる、そして、きれいな水とはゴミが混ざっていない透き通った澄んだ水のことだという認識しかもっていなかったのです。ろ過には物理的ろ過だけではなく、化学的、生物的ろ過があり、実際はそれの方が大事なんだということを初めて知ったのです。

 そしてあわてて水換えをしたのですが、その方法というのが今考えるとひやひやものです。ベネスタスが10数匹入っている60cm水槽は特に亜硝酸濃度が高かったため、魚たちが横にならなくてはならない程の水位になるまで水を抜いてから満水にするということを2〜3回繰り返したのでした。これで魚たちもよく水でゆすがれて、体表についた亜硝酸もよく洗い流されるだろうと考えたのですが、あまりの水の変化に魚たちは口をぱくぱくさせて息も苦しそうでした。しかし、ベネスタスという魚はかなり丈夫なようで、このような強引な水換えにも耐え抜いて、1匹も死にませんでした。(ちなみに、ガー類とオスカー類に限っては、水の汚れがひどいときにはこの強引な水換えを今でもやっています。)

 亜硝酸濃度に気をくばるようになってからは、魚の死ぬ率が相当減りました。

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