第8章 ジョー・サンプル

 今回は、めっちゃんが好きなジャズピアニスト第4弾ということで、ジョー・サンプルをとりあげてみます。またまた古い音楽ですみませんね。めっちゃん自身、古い音楽ばかり聴いているわけではないんですけど、でも特にジャズなどは、時代の流れに沿って聴くようなところがありますね。自分がピアノを練習したりするときにも、古いモダン・ジャズや、70年代・80年代あたりに流行ったフュージョンなんかから曲選びをすることが多いんです。

 ジョー・サンプルの音楽のどこがいいか? ひとことで言うと、軽快で乗りのいいフュージョン・サウンドだっていうことでしょうか。しかもそれでいて、ソウルフルなブラックミュージック的な雰囲気がメロディやアドリブの随所に必ず感じられるところでしょうかね。でもそれだけなら、似たようなピアニストはたくさんいるとは思います。まあ好みの問題でしょうか。めっちゃんは、ジョー・サンプルの曲がとにかく好きで、楽譜を見つけてきては練習したりしています。ジョー・サンプルみたいなアドリブができたらいいなあなんて思って。

 ジョー・サンプルのピアノは、軽快で切れのいいアドリブ、ソウル音楽のようなメロディなど、魅力たっぷりなのですが、いざアドリブの部分を真似してみようと思うと、とても和音が複雑で、使う音域もとても広かったりして、ジョー・サンプルの技巧に驚かされたりするのです。右のMIDIデータは、アルバム「渚にて」からのヒット作、「カーメル」のはじめの部分を載せました。ぜひ、ご視聴ください。



YAMAHA XGworks 4.0で作成。


 
ジョー・サンプルは、1939年2月1日に、アメリカはテキサス州ヒューストンで生まれました。7才からクラシックピアノを学び、オスカー・ピーターソンなどの影響を受け、ジャズの道をめざすことになります。1952年にはザ・ジャズ・クルセイダーズの前身となるバンド「スィング・ステアーズ」にピアニストとして参加し、地元の高校や大学などで演奏活動をおこないました。その後1961年に、レコード会社のオーディションを受け、「ザ・ジャズ・クルセイダーズ」のメンバーとしてレコードデビューを成し遂げました。「ザ・ジャズ・クルセイダーズ」は、ピアノ:ジョー・サンプル、サックス:ウィルトン・フェルダー、トロンボーン:ウェイン・ヘンダーソン、ドラム:スティックス・フーパーで、数多くのアルバムを世に出しましたが、特に脚光をを浴びたのは、1970年にグループ名からジャズを取って「ザ・クルセイダーズ」とし、ジャズとは少し趣向を変えて、R&Bの要素を取り入れた演奏をするようになってからだと思います。1976年発表の「南から来た十字軍」、1979年発表の「ストリート・ライフ」などのアルバムは特にヒットしました。その当時は、純粋なジャズよりも、他の音楽の要素を取り入れた音楽がもてはやされつつあった時代だと思います。クロスオーバーとか、フュージョンなんていうジャンルが出てきたのも、この頃でしょう。日本でも「ザ・クルセイダーズ」の軽快でソウルフルなサウンドは、いたるところで流れ、ファンの心もしっかりとつかんでいたと思われます。ところが、変わったことをすれば必ずたたかれるのですね。他のミュージシャンたちから非難の声があがるようになってきたのです。そんな矢先、「ザ・クルセイダーズ」のサウンドにはなくてはならないウェイン・ヘンダーソンやスティックス・フーパーらがメンバーから脱退し、また、後から参加して「ストリート・ライフ」などで名演をみせていたラリー・カールトンも脱退したため、80年代前半には、「ザ・クルセイダーズ」は事実上活動休止状態に追い込まれるのです。ジョー・サンプルはその後、ソロとしての活動を行い、1978年「虹の楽園」、1979年「渚にて」などのアルバムを発表しましたが、これが大ヒットすることになりました。日本にも何度も来日し、直接ファンにすばらしいサウンドを披露してくれました。1994年に心臓発作で倒れ、一時は生死の間をさまよったのですが幸いにして復帰し、現在も演奏活動を続けられています。




                      
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